◎来年のASEAN議長国であるインドネシアはミャンマー問題の解決を最も強く訴えている国のひとつである。
国連のグテレス(General Antonio)事務総長は12日、カンボジアで開催されているASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議に言及し、世界はミャンマーの人々を失望させたと表明した。
ASEAN首脳は11日の協議でミャンマーの軍事政権に昨年の合意を履行するよう改めて求め、応じなければ弾圧を責任を負わせる計画に合意した。
ASEANはミャンマー軍に▽暴力の即時停止▽アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏を含む政府関係者との対話▽ASEAN特使仲介の調停▽人道支援の提供▽国連特使のミャンマー派遣と全当事者との面会を求めている。
グテレス氏は記者会見で、「ASEANが今後1年間、ミャンマーに和平計画の順守を求めて圧力をかけ続けると期待している」と述べた。
来年のASEAN議長国であるインドネシアはミャンマー問題の解決を最も強く訴えている国のひとつである。
グテレス氏は記者団に対し、「インドネシア政府は前向きな方法で課題に取り組むことができる」と語った。
ASEANが11日に公表した合意内容には、国連やその他のパートナーにASEANの取り組みへの支援を求めることが含まれている。
グテレス氏は「ミャンマー問題を担当するヘイザー(Noeleen Heyzer)国連特使とASEAN加盟国が緊密に連携し、ミャンマー軍による人権侵害を終わらせることを望んでいる」と述べた。
またグテレス氏は「国連を含む国際社会はミャンマー問題に対処できなかった」と指摘した。「ミャンマーの人々は国際社会の失敗に失望しています...」
ミャンマー軍は昨年、ASEANが示した和平計画に合意したが、行動を起こさず混乱を拡大させた。国連の一部の専門家は軍と少数派民族との戦闘が激化したことについて、ミャンマーを「内戦状態」を評価している。