◎同州はコロナウイルスの感染拡大が本格化した2020年4月にこの規則を導入した。
ニューヨーク州のホークル知事(Getty Images)

ニューヨーク州政府は7日、公共交通機関利用時にマスク着用を義務付ける規則を廃止すると発表した。

これにより、空港やライドシェア利用時のマスクも不要になる。

同州はコロナウイルスの感染拡大が本格化した2020年4月にこの規則を導入した。

ホークル(Kathy Hochul)州知事は記者会見でCDC(疾病予防管理センター)のガイドラインを引用し、「マスク着用するか否かは個人で判断する」と説明した。

またホークル氏は「マスク着用を奨励するが、強制はしない」と述べた。

州政府によると、市内のコロナ感染者と入院患者は減少し続けており、医療機関も日常を取り戻しつつあるという。

ホークル氏は、「マスクはコロナがもたらした混乱を思い出させてくれる」と述べ、マスク着用を義務化したことで多くの命が救われたと強調した。

またホークル氏は、ホームレスシェルターや刑務所の着用義務もまもなく解除するとした。

ただし、医療機関や老人ホーム、その他州から認可を受けた医療施設での着用義務は維持される。

バイデン(Joe Biden)大統領は今年4月、フロリダ州の地方裁判所が公共交通機関の着用義務は違憲と裁定したことを受け、全国を対象とするマスク着用義務を取り消したが、NYは独自の判断でこれを維持していた。

現地メディアによると、NYではこの数カ月、公共交通機関でもマスクを着用しない人が増えていたという。

NY地下鉄を運行する首都圏交通局は以前の声明で、「多くの州や地域がマスク義務化を廃止しているため、強制することが難しくなっている」と述べていた。

NYはコロナ発生初期、米国最大のホットスポットになった。

CDCによると、NY州の累計陽性者は600万人以上、死者は7万1000人を超えた。ワクチンを2回以上接種した人は人口の約78%。

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