◎777人のうち約300人が8月に死亡したと報告されている。
パキスタン政府は22日、この2カ月で少なくとも777人が大雨による洪水や土砂崩れで死亡したと発表した。
パキスタン国家防災管理庁(NDMA)によると、6月14日以降の洪水で被災した人は180万人に達し、今も約32万人が避難所や難民キャンプで生活しているという。
犠牲者777人のうち、約300人が8月に死亡したと報告されている。
政府は深刻な被害を受けた南西部パルチスタン州、南部シンド州、東部パンジャブ州の遠隔地に医療キャンプを設置し、被災者に支援を提供している。
政府は食料、テント、その他の生活必需品をほとんどの被災地に送ったと報告しているが、ソーシャルメディアには助けを求める市民の声が多数投稿されている。
ある女性ユーザーはパンジャブ州の遠隔地に住民数十人が取り残されているとフェイスブックに投稿し、軍に救助を求めた。
報道によると、多くの地域で道路や橋が流されたという報告が確認されている。被害の全容は明らかになっていない。政府は全国で6万戸近くの民家が全壊または損壊したと推定している。
パキスタンの雨季は9月中頃まで続く。気象当局によると、南部の大雨は落ち着いたが、一部地域でなかなか水が引かず、市民の生活に影響が出ているという。