◎洪水は17日の夜に発生し、青海省の6つの村の住民6000人以上が影響を受けた。
2022年8月18日/中国、青海省西寧市の集落(Zhang Hongxiang/Xinhua)

中国の国営メディアは18日、西部青海省西寧市の広い範囲で大雨による洪水と土砂崩れが発生し、少なくとも16人が死亡、18人が行方不明と報じた。

中国中央テレビ(CCTV)によると、西寧市郊外の集落で連絡が取れなくなった住民は36人にのぼったが、18日午後までに18人の生存を確認したという。

洪水は17日の夜に発生し、青海省の6つの村の住民6000人以上が影響を受けたと報じられている。

専門家によると、この地域は山岳地帯が多く、鉄砲水が発生しやすいことで有名だという。山間部の河川上流付近で大雨が降ると、下流で雨が降っていなくても洪水が発生する。

新華社通信は西寧市郊外の集落内を流れる濁流、根こそぎ倒れた樹木、崩壊した道路、掃除に追われる住民の姿を報じている。

南西部四川省の山間部でも先週末、大雨による洪水で7人が死亡した。

一部地域で大雨が降る一方、四川省の中心部や長江流域の省では雨がほとんど降らず、干ばつで水力発電が停止を余儀なくされている。その影響は工場や農作物など広い範囲に及んでいる。

自動車メーカーのテスラ社と上海汽車集団は18日、四川省の16の工場が操業停止に追い込まれたため、上海工場の生産を停止したと上海市発展改革委員会に報告した。

同委員会は四川省の電力部門に対し、自動車産業が生産停止に陥らないよう、日中の勤務時間中の電力を確保するよう訴えた。

新華社通信によると、四川省などの3つの省は記録的な干ばつに対抗するため、ミサイルで雨雲の種を散布するシーディングを行っているという。シーディング(種まき)は雨雲の種になる物質をある程度成長した雨雲の中に散布し、雲粒を雨粒に成長させる技術である。

2022年8月18日/中国、青海省西寧市郊外の河川敷、行方不明者を捜索する救助隊(Zhang Hongxiang/Xinhua)
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