◎この猛暑・降雨不足・干ばつの影響で山火事が多発した。
スペイン国立気象局(AEMET)は8日、先月の平均気温が観測史上最高を更新したと発表した。
AEMETによると、先月の全国の平均気温は25.6度に達し、1961年の統計開始以来もっとも暑い7月になったという。以前の最高記録は22.9度だった。
南西部セビリア県のモロン・デ・ラ・フロンテラでは7月24日に46度を観測し、7月の最高気温を更新した。
北西部ガリシア地方のオウレンセでは44度を記録している。
この猛暑・降雨不足・干ばつの影響で山火事が多発した。
欧州森林火災情報システム(EFFIS)によると、今年スペインで発生した山火事件数は7月末時点で過去最多を更新した。火災件数は370件を超え、約2400㎢が焼失したと推定されている。
隣国ポルトガルの気象当局も先月の全国平均気温が観測史上最高を更新したと報告している。報道によると、平均気温は25.1度で、平年より3度近く高かったという。
同じく熱波に悩まされているフランスの先月の降水量は1959年の統計開始以来最も少なかった。イタリアでも歴史的な干ばつが続いている。