◎電動バイクが内燃機関バイクに置き換われば、気候変動対策に大きく貢献できるだろう。
西アフリカ、ベナン共和国の最大都市コトヌーで電動バイクが人気を集めている。
コトヌーには「ゼミジャン(Zemidjan)」と呼ばれる二輪タクシードライバーが25万人以上いる。AFP通信によると、燃料価格の高騰を受け、電動バイクに乗り換えるゼミジャンが増えているようだ。
電動バイク革命を推進するスタートアップ企業の「Mオート社(M auto)」の広報担当はAFP通信の取材に対し、「電動バイクにはチェーンもベルトもピストンもなく、手入れがすごく簡単です」と語った。「メンテナンス費用を考えると、電動バイクの方が圧倒的にいいね。このバイクは一味違うよ!」
ベナンの市民もコトヌーで電動バイク革命が進みつつあることを歓迎しているようだ。
ある女性はアフリカニュースのインタビューで、「排気ガスをまき散らさないところがいい」と述べている。
電動バイクが内燃機関バイクに置き換われば、気候変動対策に大きく貢献できるだろう。
Mオート社の広報担当は「グリーン・トランスフォーメーション(GX)を避けることはできない」と語った。「電動バイクは経済的でありながら、エコロジーでもあります。一部の実業家は、開発途上国はエコより開発を優先しろと言いますが、開発途上国だからという理由で石油を好き勝手に燃やすべきではありません」
Mオート社は環境面だけでなく貧困対策にも挑戦しようとしている。同社によると、電動バイクの出費(ガソリン代やメンテ代含む)は内燃バイクに比べると1日あたり30~40%節約できるという。
Mオート社は現在、活動拠点をベナンとトーゴに絞っているが、バイクが重宝されている他国への進出も目指している。