◎現場はベルリン西部のグルーネヴァルト(Grunewald)森林公園内。火元は園内にある警察所管の弾薬庫とみられる。
2022年8月5日/ドイツ、首都ベルリン西部のグルーネヴァルト森林公園、消防・警察車両(Michael Sohn/AP通信)

ドイツ軍は5日、首都ベルリン郊外の森林公園で発生した山火事について、炎はほぼ消し止められたが、火元とみられる弾薬庫の調査は継続中と報告した。

現場はベルリン西部のグルーネヴァルト(Grunewald)森林公園内。火元は園内にある警察所管の弾薬庫とみられる。

ドイツ通信社(dpa)によると、爆発は4日の早い時間に確認されたという。出火原因は調査中。

軍の報道官は「弾薬庫内に保管されている火薬を安定させる方法を検討している」とした。

森林公園近くの道路と高速鉄道は閉鎖されているが、住宅地とは距離があったため、人的被害は報告されていない。ベルリン警察は森林を覆うように規制線を張り、弾薬庫の周囲1kmを立ち入り禁止区域に指定した。

消防によると、炎は5日朝までにほぼ消し止められたという。森林公園周辺では小雨が降り、消火を後押しした。

消防の報道官は「弾薬庫の調査には時間がかかると思われる」と記者団に語った。報道官によると、軍は装甲車で弾薬庫に接近し、遠隔操作できるロボットなどを使って慎重に調査を進めているという。

陸軍は戦車で弾薬庫までの通路を切り開いた。

dpaは軍当局者の話を引用し、「現場に派遣された部隊はさらなる爆発を防ぐための措置を検討中」と報じている。空軍報道官は地元メディアの取材に対し、「消防飛行機で水を散布するという選択肢はない」と述べている。

弾薬庫で爆発が発生した原因は分かっていない。ある専門家は高温・乾燥・火薬の劣化が原因と指摘している。グルーネヴァルトの4日の最高気温は35度を超えていた。

この弾薬庫は1950年に建設され、花火約25トン、第二次世界大戦時代の弾薬、不発弾、その他の爆発物が保管されている。ベルリン警察は年2回、公園を封鎖して弾薬や爆弾を処理している。

2022年8月4日/ドイツ、首都ベルリン西部のグルーネヴァルト森林公園(Michael Sohn/AP通信)
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