◎ポルトガルの気候はアフリカ北部に近づいている。
ポルトガルの気象当局は5日、先月の平均気温が1931年の統計開始以来、最も高くなったと発表した。
ポルトガル気象局(IPMA)によると、この酷暑は干ばつを悪化させ、7月末時点で本土の45%が極度の干ばつに、残りが深刻な干ばつに見舞われているという。
西欧の他の地域もアフリカ北部から流れ込む熱波の影響で高温と乾燥が続いている。専門家によると、気候変動は天候をより極端に変化させるという。
IPMAは「ポルトガルの気候はアフリカ北部に近づいている」と報告した。
IPMAが5日に公表した報告書によると、先月の全国の平均気温は25.14度で、平年より3度近く高く、統計開始以来最も暑い7月になったという。
一方、全国の平均降水量はわずか3mmで、平年の20%弱にとどまった。
西欧では高温と乾燥により、山火事のリスクが高まっている。
ポルトガル中部で先月中頃に発生した山火事では消防士を含む数十人が煙を吸うなどして病院に搬送され、数千人が避難を余儀なくされた。
ポルトガルはここ数年、大規模な山火事に何度も見舞われている。2017年の火災では100人以上が死亡した。