◎カリフォルニア州はほぼ毎年大規模な山火事に見舞われている。
米カリフォルニア州の消防当局は23日、ヨセミテ国立公園付近で発生した山火事が急拡大し、住宅地を脅かしていると報告した。
カリフォルニア州森林火災予防局は声明で、「炎は延焼し続け、制御不能状態」と述べている。
ヨセミテ国立公園には樹齢数千年のジャイアント・セコイアが生育している。
500本以上が生育するマリポサグローブ(Mariposa Grove)は同園を代表するエリアのひとつで、専門家によると、このエリアの巨木の樹齢は3000年を超えるものもある。
主要メディアによると、消防当局は消防飛行機やヘリを動員して消火活動に当たっているが、炎の勢いは衰えず、これまでに少なくとも民家数戸が全焼したという。死者は今のところ報告されていない。
この山火事は22日午後に発生し、瞬く間に燃え広がった。火元は明らかにされていないが、当局は落雷の可能性が高いとしている。
カリフォルニア州政府はこの地域の住民数千人に避難指示を出した。
中部と北東部も熱波に見舞われている。
ワシントンD.C.とダラスの23日の最高気温は38度に達すると予想されている。ニューヨーク市も厳しい暑さになる見込み。
中部オクラホマ州は41度を記録し、当局によると熱中症で数人が死亡したという。
カリフォルニア州はほぼ毎年大規模な山火事に見舞われている。昨年の山火事件数は8800件を超え、燃料面積は1万400㎢(東京都面積の約5倍)に達した。
2020年に西部地区で発生した大規模な山火事の燃焼面積は4万1000㎢(北海道の2分の1)と推定され、40人以上が死亡、建造物1万3000戸以上が全焼し、被害総額は2兆円以上に上った。