◎干ばつ地を流れる河川の上流で大雨が降り、下流の水位が上昇・増水し、10以上の集落が影響を受けた。
イランの国営メディアは23日、南部ファルス州郊外の干ばつ地帯で鉄砲水が発生し、少なくとも21人が死亡したと報じた。
州政府によると、干ばつ地を流れる河川の上流で大雨が降り、下流の水位が上昇・増水し、10以上の集落が影響を受けたという。
イラン国営放送(IRIB)は警察筋の話を引用し、「鉄砲水に巻き込まれた55人を救助したが、少なくとも6人の行方が分からず、救助隊と赤十字が捜索を続けている」と報じた。
集落の被災状況は明らかにされていない。
IRIBによると、バヒディ(Ahmad Vahidi)内相は犠牲と遺族に哀悼の意を表したという。
イランの気象局は南部の一部地域で大雨が降る可能性があると予想していた。
ファルス州を含む南部の大地は数十年にわたる干ばつでカラカラに干上がっているが、特定の地域では稀に大雨が降る。
専門家によると、この地域の住民は水を得やすいという理由で川の近くに家を建てるという。都市部でも川の近くに道路や建物が密集している。
ファルス州の市中心部で2018年3月に発生した鉄砲水では44人が死亡した。