◎シュアンシュアンは東京の上野動物園で活躍したこともある。
メキシコの首都メキシコシティのチャプルテペック動物園は6日、同園で絶大な人気を集めたパンダのシュアンシュアン(メス)が死んだと明らかにした。35歳だった。
メキシコシティ環境局によると、シュアンシュアンは園の職員に看取られ、静かに息を引き取ったいう。死因は明らかにされていない。
同局は35歳まで生きたシュアンシュアンを称えた。パンダの平均寿命は20年ほど。シュアンシュアンは人間でいれば105歳に相当する年齢だった。
同局によると、シュアンシュアンは6月15日の誕生日に好物のデーツ(ドライフルーツ)とリンゴのケーキを食べたという。
シュアンシュアンは1987年生まれ。中国に所有権のない世界でただ2頭のジャイアントパンダの1頭で、もう1頭は同園のシンシン(32歳メス)。
シンシンとシュアンシュアンは1975年に中国からメキシコに贈られたつがいのパンダ、迎迎と佩佩が残した最後の子孫である。
中国は1980年にパンダに関する政策を転換し、野生パンダ保護活動への支援と引き換えに短期間の貸し出しを行うと決定した。
しかし、迎迎と佩佩は政策転換前にメキシコに贈られたため、子孫を中国に返還する必要はないという。
シュアンシュアンは東京の上野動物園で活躍したこともある。