◎6人はイベント会場に不法侵入し、参加者のヨガを妨害した。
モルディブの警察は21日、国際ヨガの日を記念するイベントに乱入したイスラム原理主義者6人を逮捕した。当局によると、6人は会場に不法侵入し、参加者のヨガを妨害したという。
首都マレのサッカースタジアムで行われたイベントにはインド大使と英国大使も参加していた。
原理主義者はアラビア語で「アラーは偉大なり」と叫びながらイベントに乱入し、警察に取り押さえられた。
当局によると、乱入者たちは「ヨガは太陽にお辞儀するため、イスラム教の概念に反する」と主張したという。イスラム教は1日5回、「メッカ」の方向に頭を下げ神に向かってお辞儀する。
警察は声明の中で、「男たちは会場に不法侵入し、公共物を破壊し、参加者を脅し暴行を加えようとした」と述べている。
地元メディアは警察筋の情報を引用し、「6人は野党の政治事務所でプラカードやのぼりを準備した」と報じている。
インド洋の高級リゾート地であるモルディブはスンニ派のイスラム国家で、他の信仰や世俗主義を説いたり実践したりすることは禁じられている。
地元メディアによると、過激な思想を持つスンニ派グループが一部地域で増加傾向にあるという。
アルカイダ、イスラム国、タリバンなどの過激派組織はほとんどスンニ派だが、イエメン内戦でサウジアラビア連合軍と戦っているフーシはシーア派である。
昨年、同国の穏健派であるナシード(Mohamed Nasheed)元大統領が自宅近くでバイク爆弾攻撃を受け負傷したが、これもスンニ派過激派の犯行とみられている。