◎救助隊は瓦礫の撤去作業を進めている。
エジプトの首都カイロで17日未明、6階建てビルが崩壊し、少なくとも6人が死亡した。
内務省は17日、「ビル内には当時、6人家族がいたと思われる」と声明を発表したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
地元メディアは救助当局者のコメントを引用し、「6人の遺体を収容した」と報じている。
現場は首都カイロのエルウェイリー(el-Waily)地区。当局によると、この崩壊で隣接する建物の一部も損傷したという。
救助隊は瓦礫の撤去作業を進めている。AP通信によると、隣のアパートと思われる建物の壁にも大きな穴が開き、内部が露出していた。
エジプトでビルや住宅の崩壊は珍しくなく、特に農村部では赤レンガ造りの家や「無鉄筋」コンクリート住宅の事故が相次いでいると伝えられている。
エジプト政府は数十年続いた緩い規制の見直しを進め、違法建築物を取り締まろうとしている。しかし、首都カイロを含む主要都市にも、数万戸の無許可レンガアパートや掘っ立て小屋が残っているとみられる。