◎ギャングたちは防弾チョッキを着用し、アサルトライフルを構え、ゆっくり市内を巡回した。
2022年2月16日/メキシコ、南部サンクリストバルデラスカサス(Getty Images/AFP通信)

メキシコ政府は15日、南部の都市サンクリストバルデラスカサスに重武装した数十人のギャングが押し寄せ、対立する別のギャングと衝突したと発表した。

警察によると、この衝突で少なくとも1人が死亡したという。

オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は声明で、「2つのギャングは市内の市場の支配権を争っている」と述べた。

地元メディアによると、ギャングは市場で販売されている密輸品の扱いで「もめた」という。

2つのギャングが国内の主要な麻薬カルテルとつながっているかどうかは分かっていない。オブラドール氏は国内で発生する殺人事件の75%がギャングの抗争によるものと説明した。

国内に拠点を置くシナロアカルテル(Sinaloa Cartel)やハリスコ新世代(Jalisco New Generation)などの麻薬カルテルによる縄張り争いが収束する見通しは立っていない。

2021年の殺人事件数は確認できているものだけで3万4000件を超えた。

オブラドール氏は「1つの麻薬カルテルに支配されている地域の殺人事件数はゼロに近い」と述べた。

ソーシャルメディアでは、サンクリストバルデラスカサスに乗り込んできた男たちの写真や動画が共有されている。男たちは防弾チョッキを着用し、アサルトライフルを構え、ゆっくり市内を巡回した。

あるツイッターユーザーは「警察の特殊部隊にしか見えない」と投稿している。

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