◎現場は同州の山岳リゾート都市ガルミッシュパルテンキルヘンの近郊。
ドイツ南部バイエルン州で3日、列車が脱線し、少なくとも4人が死亡、数十人が負傷した。
現場は同州の山岳リゾート都市ガルミッシュパルテンキルヘンの近郊。
警察によると、脱線した列車はミュンヘン行きで、正午過ぎに脱線したという。2階建車両3両が横転した。
警察はツイッターに「4人の死亡を確認し、約30人が負傷、そのうち15人が重傷で病院に搬送された」と投稿している。
ドイツ通信社(dpa)によると、脱線の原因は調査中。車内には当時約140人が乗っており、帰宅中の学生が多数乗車していたという。
ショルツ(Olaf Scholz)首相とバイエルン州のゼーダー(Markus Soeder)知事は犠牲者に哀悼の意を表した。
dpaによると、事故現場近くの幹線道路は封鎖されたという。
ドイツのローカル線や長距離列車は観光客に人気があり、特に観光地の列車は混雑する。
鉄道の事故率は車に比べるとはるかに低いが、それでもここ数年で数件、死亡事故が発生している。
ガルミッシュパルテンキルヘンの北東約80kmのバート・アイブリング近郊で2016年に発生した衝突事故では12人が死亡した。この事故では鉄道会社の職員が禁固3年半の実刑判決を言い渡されている。
今年初めには、ミュンヘンで通勤電車の運転手が信号を無視をして別の列車に衝突し、男性1人が死亡している。
ガルミッシュパルテンキルヘン近郊のエルマウ城では今月、G7首脳会議が開催される予定。