◎ガザ地区を支配するイスラム過激派組織ハマスは容疑者2人を称賛した。
2022年5月5日/イスラエル、首都テルアビブ近郊のエラド(Maya Alleruzzo/AP通信)

イスラエル警察は5日、首都テルアビブ近郊のエラドで殺傷事件が発生し、3人が死亡、4人が負傷したと発表した。

声明によると、ナイフと思われる刃物で武装した容疑者2人は現地時間午後8時半ごろ、公園内で通行人を襲ったという。

警察は周辺一帯を封鎖し、2人の行方を追っている。

イスラエル政府とエラドの自治体は周辺住民に外出を控えるよう強く促した。

エラドの住民の大半はユダヤ人で、その多くが超正統派ユダヤ教徒である。

事件は建国74年目の独立記念日に発生したため、多くのユダヤ人がイスラエルを敵視するパレスチナ人過激派の犯行とSNSに投稿した。

事件を目撃した男性はエルサレム・ポストの取材に対し、「彼らはただ公園を散策していただけだ」と語った。「なぜ彼らは殺されたのですか。犯人は間違いなくアラブ人です」

警察は逃走した容疑者の容姿や情報を公表していない。

ラピド外相はツイッターに、「独立記念日の喜びは一瞬にして断ち切られた」と投稿した。

一方、ガザ地区を支配するイスラム過激派組織ハマスの報道官は5日、「アルアクサ・モスクの襲撃は罰せられない」と声明を発表した。「テルアビブの英雄的な作戦は、レジスタンスがモスクで繰り広げられた暴力に対応したものである」

イスラエルとパレスチナでは暴力事件が相次いでいる。

イスラエル領内ではここ数週間の暴力で、アラブ系のイスラエル警察官を含む10人以上が殺害された。

これに対し、イスラエル当局はパレスチナ領内に潜伏する過激派や事件に関与したとされる容疑者の拠点を襲撃し、民間人を含む少なくとも26人を殺害した。

パレスチナ人とイスラエル警察は、イスラム教徒の聖地のひとつであるエルサレムのアルアクサ・モスクでも激しく衝突している。

昨年のモスク衝突事件は11日間のガザ紛争に発展し、パレスチナ人数百人が死亡した。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、そしてアルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領した。それ以来、ガザ地区とヨルダン川西岸地区に追いやられた数百万人のパレスチナ人はみじめな生活を送っている。

2022年4月15日/イスラエル、エルサレムのアルアクサ・モスク近く(Mahmoud Illean/AP通信)
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