◎シナイ半島北部に拠点を置くイスラム国(ISIS)関連グループは以前にもエジプト、ヨルダン、イスラエルを結ぶガスパイプラインを攻撃したとされる。
エジプト政府は30日、イスラム過激派組織と思われる武装勢力がシナイ半島北部の天然ガスパイプラインを爆破したと明らかにした。
当局者によると、武装勢力は北部アリーシュ市西部のビール・アルアベドのパイプラインに爆発物を設置し、爆破したという。負傷者はいなかった。
AP通信は目撃者のコメントを引用し、「爆発後、太い炎の柱が見えた」と報じた。当局はガスを止め、消火にあたった。
政府当局者はAP通信の取材に対し、「負傷者は報告されていない」と説明したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
シナイ半島北部に拠点を置くイスラム国(ISIS)関連グループは以前にもエジプト、ヨルダン、イスラエルを結ぶガスパイプラインを攻撃したとされる。
エジプトの軍事政権は2011年の革命以来、シナイ半島の反乱軍と戦っている。ISISを含むテロリストは部隊やキリスト教徒への攻撃を繰り返している。
反乱軍はここ数カ月、現地部族の支援を受ける治安部隊の取り締まりに圧倒され、大きな被害を被ったと伝えられている。