◎北部アムハラ州ゴンダールはキリスト教徒の多い地区で、イスラム教徒への差別や暴力が蔓延している。
2022年4月29日/エチオピア、北部アムハラ州ゴンダール、イスラム教徒への暴力に反対するデモ(Amanuel Sileshi/AFP通信/Africanews)

エチオピアの北部アムハラ州で29日、イスラム教徒への暴力に反対する抗議デモが行われ、数千人が参加した。

現地メディアによると、同州ゴンダールで19日に発生したイスラム教徒への暴力により、少なくとも21人が死亡、150人以上が負傷した。

アムハラ州は内戦の舞台になったティグライ州の南に位置する。ティグライ州を統治するティグレ人民解放戦線(TPLF)と政府は3月末、「無期限の人道的停戦」に合意した。

ゴンダールの中央広場に集まったイスラム教徒は暴力を非難し、犠牲者に哀悼の意を表した。

ゴンダールの銀行で働く男性はAFP通信の取材に対し、「彼らは理由もなく攻撃を受け、殺されました」と語った。

AFP通信によると、襲撃者たちは葬儀に参列していたイスラム教徒を襲ったという。警察は24日の記者会見で、少なくとも280人を逮捕したと発表した。

ゴンダールはキリスト教徒の多い地区で、イスラム教徒への差別や暴力が蔓延していると伝えられている。19日の事件は市内の墓地で発生した。

大学生のモハメッド氏はアフリカニュースのインタビューの中で、「私たちはキリスト教徒を攻撃しない」と語った。「彼らはイスラム教徒をテロリストと決めつけています。しかし、私たちは道徳を重んじ、平和を愛し、他の宗教の権利を尊重します。私たちが怒りに支配されたら取り返しのつかないことになります。とても悲しい」

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