◎保守的なエジプトではこの2年間で計12人の女性インフルエンサーが猥褻(わいせつ)な動画や写真を投稿した罪で逮捕されている。
エジプトの裁判所は18日、人身売買に関与したとされるTikTokインフルエンサーの女性(20歳)に懲役3年の実刑判決を言い渡した。
女性は昨年6月に懲役10年を言い渡され控訴していた。
女性の弁護士はAFP通信の取材に対し、「彼女の拘留期間は21カ月に達しているため、今年の夏までには出所できるだろう」と説明した。
AFP通信によると、女性は罰金約1万ユーロ(138万円)を収める必要があるという。
女性が2020年初頭に130万人以上のフォロワーに送った動画は人身売買を斡旋したと見なされた。
女性は動画の中で、「仕事が見つからなくて困っている若い女の子も、SNSに動画を投稿すれば小遣い稼ぐことができる」といった趣旨の発言をした。
女性の弁護士はツイッターに、「エジプトの司法制度は他人をTikTok動画の収益化に誘うという西側諸国では当たり前のことを禁じている」と投稿した。
2020年6月には、同じく女性インフルエンサーが人身売買と「放蕩(酒色にふけって品行がおさまらないこと)の扇動」で懲役6年を言い渡された。
保守的なエジプトではこの2年間で計12人の女性インフルエンサーが猥褻(わいせつ)な動画や写真を投稿した罪で逮捕されている。