カナダ警察によると、警察官に扮したガンマンが女性警察官を含む16人を殺害したという
警察官に扮したガンマンは、カナダの田舎町ポルタピケで攻撃を開始した。カナダ王立騎馬警察(RCMP)は、女性警察官を含む16人の死亡が確認されたと発表。狂ったガンマンは12時間以上大暴れし、映画さながらのカーチェイスを展開、死亡した。
「ガブリエル・ウォートマン」容疑者は、パトカーのように見える車を運転していたという。19日、容疑者は人々の行き交うノバスコシア州内の数か所で銃撃を開始した。RCMPは、容疑者が攻撃を行ったエリアの調査を進めており、死者はさらに増える可能性があると発表した。
RCMP指揮官のリー・バーガーマン補佐委員は、「二人の子供が母親を、そして、たくさんの人が大切な友人、家族、同僚を失った」と述べた。
同エリアを所管するRCMPのブレンダ・ルッキ署長は、容疑者の犯行を「無差別攻撃」と指摘。規則性も見られず、手当り次第に攻撃したように思えると述べた。
ジャスティン・トルドー首相は、狂ったガンマンの犯行を「恐ろしい状況」と表現した。また同日記者会見したノバスコシア州のスティーヴン・マクニール知事は「ノバスコシア州史上最悪の死者数を記録した。これほど無意味で酷い暴力行為はない」と犯行を非難した。
容疑者の詳細は明かされていない。ただし、事件が発生した際、ノバスコシア警察は容疑者の情報として「パトカーのように見える車を運転し、RCMPの制服を着ているかもしれない」とツイートし、住人に注意を呼び掛けている。
少なくとも容疑者がRCMPの警察官でないことは確かだと、関係者は述べ、さらに、容疑者の車とRCMPの車には多少なりの違いはあったが、注意深く観察しなければ住人は気づかなかったかもしれないと付け加えた。
容疑者は犯行の途中で「銀のシボレーSUV」に乗り換え、カーチェイスを繰り広げた。その後、ノバスコシア州内の高速道路を逃走し、約90kmほど離れたエンフィールドのガソリンスタンドに到達。現地で死亡が確認された。なお、RCMPは容疑者が死亡した理由を公表していない。
カナダは銃の所有に関する法律、ルールを細かく規定し、厳しく取り締まっている。アメリカよりはるかに厳しい法律が制定されており、銃を使った大量殺人が発生することは極めて稀だ。
2019年、ブリティッシュコロンビア州で二人のティーンエイジャーがアメリカ人を含む3人を銃殺、大きな波紋を呼んだ。また1989年、ケベック州の大学で14人が銃殺される大量殺人事件も発生している。
今回の犯行は、カナダ国内での銃撃事件としては過去最悪の死者数を記録した。
from Canada:
— William Odonnell (@wodnel) April 20, 2020
“deadliest shooting” 16 killed.
That is minimum sometimes in an @#American mass shooting.https://t.co/a9GlxP1nA7