◎ソーシャルメディアのおかげでくせ毛の存在が見直され、多くの女性がパーマを希望するようになった。
パーマのモデル(Beauty and Wellness Magazine)

エジプトのメディアによると、女性の間でくせ毛の存在が見直され始めているという。

エジプトではこれまで、天然を含む縮れた髪は「毛むくじゃら」「雑然」「プロっぽくない」と考えられていた。その結果、多くの女性がストレートのサラサラヘアーを好むようになった。

首都カイロで美的解放運動という団体を運営している女性はアフリカニュースの取材に対し、「縮れ毛は女性のキャリアを妨げる厄介な存在でした」と語った。

この団体は女性と男性向けのパーマサロンを経営している。

団体によると、近年、ソーシャルメディアのおかげでくせ毛の存在が見直され、多くの女性がパーマを希望するようになったという。

カイロで働くガウィシュ氏は、他国の文化がエジプトに与えた影響を研究している。

同氏はアフリカニュースのインタビューの中で、「私たちは西洋の美の基準に強く影響されていると思います」と語った。「エジプトの人々はくせ毛を拒絶していました。しかし、最近ヒートフリー・チャレンジというムーブメントが起こり、女性たちは自然な髪を受け入れるようになったのです」

ガウィシュ氏によると、SNSを使いこなす若い女性たちは古い世代が決めたルールに逆らうことで、ナチュラルヘアのムーブメントを成長させたという。

ガウィシュ氏は、「米国の黒人女性はナチュラルヘア・ケア・ムーブメントの中で、自分のくせ毛を受け入れています」と語った。

同じくカイロ在住のモスタファ氏はアフリカニュースに、「昔はストレートヘアの女の子だけが美しいとされていました。今は、自然なヘアスタイルが人気です」と説明した。「ストレートヘアの女の子がパーマをあてることも珍しくありません。以前のエジプトでは考えられないことです」

パーマのお手入れ方法を紹介しているインフルエンサーのアシュラフ氏は、「くせ毛市場」が急成長したことに驚いているひとりである。

趣味で始めたアシュラフ氏のお手入れ動画はインスタで反響を呼び、広告収入だけで生活できるようになった。「私のコンテンツは自分のナチュラルヘアを知り、理解し、愛せるようになることに重点を置いています...」

サイバーセキュリティ会社で働いているラヒム氏(男性)はコロナのロックダウン中に髪型を見直し、くせ毛を強調するスタイルに変えた。

地元メディアによると、パーマサロンのセット費用はエジプトの平均月収(約41,000円)の10分の1ほどだという。

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