◎アレバロ氏は8月の大統領選・決選投票で勝利し、1月に就任する予定である。
グアテマラ郊外の集落(AP通信)

グアテマラの政治団体を監視・監督する選挙管理機関は2日、来年1月に大統領に就任するアレバロ(Bernardo Arévalo)氏の政党「シード・ムーブメント」に活動を停止するよう命じた。

司法省は7月、同党の活動を禁じるよう訴えを起こしていた。

しかし、高等裁判所は最近、同党の活動を禁じることはできないと裁定した。

アレバロ氏は8月の大統領選・決選投票で勝利し、1月に就任する予定である。

選管は2日の声明で、「高裁の判決後も活動停止命令は保留されたままであったため、2日付けで命令を執行した」と述べている。

選挙管理委員会は8月の決選投票でアレバロ氏の勝利を宣言。得票率はアレバロ氏が58%、右派のトーレス(Sandra Torres)候補が37%であった。

その後、トーレス氏は票の集計方法に異議を唱えて裁判所に告訴状を提出。最高裁はこれを認めなかったが、検察が強制捜査に踏み切り、左派と右派の対立に発展した。

検察はアレバロ氏の自宅や選挙事務所を数回家宅捜索している。

地元メディアによると、シード・ムーブメントはこの活動停止命令により、行政手続きを行えなくなるという。

この命令がアレバロ氏を含む議員らの活動に影響を与えるかどうかは不明である。

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