◎スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
スーダン軍政を率いるブルハン将軍(Getty Images)

スーダン軍政を率いるブルハンAbdel Fattah al-Burhan将軍が4日、隣国の南スーダンに到着した。

ブルハン氏はキール(Salva Kiir)大統領らと会談し、紛争や安全保障などについて協議する予定だ。

現地メディアによると、ブルハン氏は紅海沿岸の都市ポートスーダンから政府専用機で南スーダンに向かったという。

スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬から首都ハルツームなどの支配権を争っている。サウジアラビアと米国が仲介した最新の停戦合意は6月に失効し、多くの地域で戦闘が激化した。

AP通信は南スーダン当局者の話しとして、「両首脳はスーダンで進行中の内戦などについて協議する」と伝えている。

キール氏は内戦が勃発した直後、東アフリカ地域の地域経済共同体「政府間開発機構(IGAD)」の代表としてスーダン軍政とRSFの仲介を試みた。

スーダン内戦により避難を余儀なくされた市民100万人以上が隣国チャドや南スーダンに渡っている。

ブルハン氏は先週、エジプトの港湾都市エルアラメインで同国のシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領と会談した。

エジプト当局によると、両首脳は安全保障や経済分野などで緊密に連携することを確認。エジプトの国営航空会社は今週、スーダンへの直行便を再開する予定だという。

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