テイラー・スウィフト公演襲撃計画、21歳男が罪認める オーストリア
被告は21歳の男で、過激派組織イスラム国(IS)への忠誠を誓い、ウィーンで予定されていたコンサートを狙った攻撃を計画していたとされる。
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オーストリアの裁判所で28日、米歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんのコンサートを標的としたテロ計画に関与した男が罪を認めた。事件は2024年に発覚したもので、約2年を経て本格的な審理が始まり、その初公判で被告が有罪を認めた形だ。
被告は21歳の男で、過激派組織イスラム国(IS)への忠誠を誓い、ウィーンで予定されていたコンサートを狙った攻撃を計画していたとされる。検察によると、男は爆発物の製造方法をオンラインで学び、武器の入手も試みていた。さらに、会場周辺に集まる多数の観客を狙い、ナイフや即席爆発装置(IED)などを用いた襲撃を構想していたという。
この計画は公演直前に摘発された。米機関からの情報提供がきっかけとなり、オーストリア当局が捜査を進め、開幕前日に容疑者を拘束した。事件の重大性を受け、ウィーンで予定されていた3公演はすべて中止となり、世界各地から訪れていたファンに大きな影響を与えた。
また、この事件は単独犯にとどまらない可能性が指摘されている。被告は別の被告とともに、トルコやアラブ首長国連邦(UAE)など中東地域での攻撃計画にも関与した疑いがあり、さらに別の共犯者はサウジアラビアで実際に刃物による襲撃事件を起こしたとされる。こうした点から、国境を越えた連携の存在が浮かび上がっている。
裁判はウィーン近郊の裁判所で行われており、今後数週間にわたり審理が続く見通しだ。被告は法廷で、自身の行為について「人生最大の過ちだった」と後悔の意を示したという。一方で、一部の広域的なテロ計画への関与については否認している。
この事件は大規模な音楽イベントがテロの標的となり得る現実を改めて示した。数万人規模の観客が集まるコンサートは象徴性が高く、過激派にとって注目を集めやすい対象とされる。実際、当時の公演には20万人規模の来場が見込まれており、被害は甚大になる可能性があった。
欧州では近年、インターネットを通じて過激思想に影響を受ける若者の問題が深刻化している。今回の被告もオンライン上で過激化したとみられ、専門家はデジタル空間での対策強化の必要性を指摘している。
事件は未然に防がれたものの、エンターテインメントと安全保障の関係に新たな課題を突きつけた。今後、国際的なイベントの警備体制や情報共有のあり方が問われることになりそうだ。
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