▽デモ隊はスーダンのジャジーラ州で南スーダン人が殺害されたことに抗議している。
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アフリカ東部・南スーダンで17日、暴力的な抗議デモが略奪に発展したことを受け、夜間外出禁止令が発令された。
警察によると、首都ジュバでスーダン人が経営する商店が略奪被害に遭ったという。
ジュバ以外の都市でもスーダン人に抗議するデモが相次ぎ、陸軍と警察が対応に追われている。
国家警察の長官は17日、テレビ演説で夜間外出禁止令を発令すると発表した。
現地メディアによると、ジュバの中心部で銃撃戦が確認されたという。治安部隊は暴徒がいくつかの地区でスーダン人が経営する小売店を狙ったため、群衆を解散させるために威嚇射撃を行った。
デモ隊はスーダンのジャジーラ州で南スーダン人が殺害されたことに抗議している。SNSで拡散した動画には南スーダン人とされる男性が銃殺される様子が映っていた。
南スーダン警察は声明で、スーダン難民を保護すると約束。暴力や略奪には厳しく対応すると警告した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は昨年末、南スーダンに3週間足らずで8万人以上のスーダン難民が流入したと明らかにしていた。
スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1300万人以上が避難を余儀なくされ、うち300万~350万人が南スーダンなど、周辺国に逃れたと推定されている。