モロッコ南西部で米兵2人行方不明、軍事演習中、関係各国が捜索
両兵士は当時、軍事演習中ではなく、その日の訓練終了後にハイキングをしていたとされる。
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モロッコ南西部の軍事演習に参加していた米兵2人が行方不明となり、米軍とモロッコ軍などによる大規模な捜索活動が続いている。
米アフリカ軍(AFRICOM)によると、行方不明となったのは陸軍の兵士で、2日夜、モロッコ南西部タンタン近郊の訓練エリアで消息を絶った。発生時刻は午後9時ごろで、現場は大西洋に面した崖や山岳地帯、砂漠が入り混じる険しい地形である。
両兵士は当時、軍事演習中ではなく、その日の訓練終了後にハイキングをしていたとされる。当局は2人が予定時刻になっても戻らなかったため、捜索を開始したと説明している。
現在、米国とモロッコに加え、演習に参加している各国部隊が合同で捜索・救助活動を展開している。ヘリコプターや艦船、無人機のほか、山岳救助隊やダイバーも投入され、陸海空のあらゆる手段を用いた捜索が続けられている。
現時点で事件性やテロとの関連を示す情報は確認されておらず、事故の可能性も含めて調査中である。現場が海に面した断崖地帯であることから、転落などの可能性も指摘されているが、結論は出ていない。
両兵士が参加していたのは米軍主導の年次合同演習「アフリカン・ライオン」である。この演習は2004年に始まり、アフリカ地域で最大規模の多国籍軍事訓練として知られる。2026年はモロッコのほかチュニジア、ガーナ、セネガルの4カ国で実施され、30カ国以上から約7000人以上が参加している。
演習は地域の安全保障協力の強化や即応能力の向上を目的としており、米軍とアフリカ諸国、NATOとの連携を深める重要な機会と位置づけられている。一方で、過去には2012年に同様の演習中に米海兵隊員2人がヘリコプター事故で死亡するなど、安全面の課題も指摘されてきた。
今回の事案を受け、関係当局は家族への対応を進めるとともに、捜索活動を最優先で継続している。広範囲に及ぶ過酷な地形と夜間の発生という条件が捜索を難しくしているが、各国部隊が連携して行方の特定を急いでいる。
