◎アフリカ大陸で最も先進的な経済大国である南アは若者の雇用創出に苦労している。
南アフリカのラマポーザ大統領(Phando Jikelo/AfricanNews)

南アフリカの失業率が32.1%まで上昇し、政府与党にさらなる圧力をかけている。現地メディアが20日に報じた。

労働省の統計局によると、2023年第4四半期(10~12月)の失業者数は前期から4万6000人増の790万人。失業率は0.2%増の32.1%となった。

15~24歳の失業率は59.4%。アフリカ大陸で最も先進的な経済大国である南アは若者の雇用創出に苦労している。

最新の世論調査によると、野党の支持率は与党・アフリカ民族会議(ANC)に肉薄。今年5~8月の間に予定されている議会選におけるANCの議席は過半数を下回る可能性がある。

有権者は絶望的な高さの失業率にウンザリしているようだ。

ANCは1994年のアパルトヘイト終焉以来、政権を担ってきたが、この30年間、人口の大多数を占める低所得者層に雇用、住宅、医療を提供できなかったと非難を浴び、支持率も徐々に低下している。

ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は8日の施政方針演説でANCの過去30年間の功績を自慢したが、地元メディアが行った調査によると、この演説に興味を示した有権者はごくわずかだったという。

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