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▽ナイジェリアではタンクローリーが絡む事故が多発している。
ナイジェリア、炎上する石油タンクローリー(Getty Images)

アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州で石油タンクローリーが横転、爆発し、少なくとも60人が死亡、大勢が負傷した。警察が18日、明らかにした。

それによると、横転後にガソリンが漏れ出し、人だかりができた後、爆発したという。

州警察の報道官は地元テレビ局の取材に対し、「犠牲者のほとんどが漏れ出したガソリンを回収しようとした地元住民だった」と語った。

消防が消火に当たり、1時間ほどで鎮火。60人の死亡が確認され、大勢が病院に搬送された。

ナイジェリアではタンクローリーが絡む事故が多発している。

ナイジェリアは世界で最も交通事故の多い国のひとつであり、毎年推定5万~6万人が死亡している。原因の大半が無謀運転とルール無視だ。

同国には貨物を輸送する鉄道システムがないため、その多くをトラックで輸送している。

警察によると、タンクローリーが絡む事故は2020年だけで1531件発生し、535人が死亡、1142人が負傷したという。

北部ジガワ州で昨年10月に発生したタンクローリー爆発事故では170人が死亡、少なくとも70人が重軽傷を負った。

地元メディアによると、ナイジェリアのガソリン価格はティヌブ(Bola Tinubu)大統領が23年5月の就任時にガソリン補助金を廃止して以来、5倍以上に値上がりしている。

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