コンゴ・エボラ流行、1週間で317人死亡、過去最悪ペース
累計の確定症例数は5514人、死者は2642人となっている。
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コンゴ民主共和国東部で続く「エボラ出血熱」の流行が、かつてない速度で拡大している。政府が24日に公表したデータによると、8月22日までの1週間だけで317人が死亡し、週間死亡者数として過去最悪となった。累計の確定症例数は5514人、死者は2642人となっている。
今回の流行は北東部イトゥリ州を中心に広がっている。特に深刻なのは、確認される新規感染者の多くが、それまで監視対象となっていた濃厚接触者の追跡から外れている点で、感染経路の把握が極めて困難になっていることだ。専門家は、流行が正式に確認される前から感染が広がっていた可能性を指摘しており、実際の感染規模は現在把握している数字の最大3倍に達する可能性があるとみている。
今回の流行を引き起こしているのは、エボラウイルスの中でも珍しい「ブンディブギョ株」である。この型に対して承認されたワクチンや治療薬がなく、医療従事者は感染者の隔離や接触者の追跡、早期診断などを中心に対応している。さらに、流行地域では武装勢力による不安定な治安、道路などのインフラ不足、住民の一斉避難、医療当局への不信感などが対策を妨げている。
今回の流行の深刻さは、過去の大規模流行との比較からも明らかだ。2014~16年に西アフリカで発生し、2万8000人以上が感染、1万1000人以上が死亡した史上最悪のエボラ流行と比べても、現在の流行は感染者と死者が極めて速いペースで増加している。世界保健機関(WHO)はこのまま拡大が続けば過去最悪の流行を上回る可能性があると警戒している。
こうした事態を受け、過去のエボラ流行で使用されたワクチン1万6250回分がコンゴに送られた。これはブンディブギョ株向けのワクチンではないものの、実験で一定の効果が確認されており、医療従事者への接種や臨床試験に活用される予定だ。WHOは最終的に7万回分を供給する計画を進めており、ワクチンを含む国際的な支援によって感染拡大を食い止められるかが焦点となっている。
エボラ出血熱は早期発見と迅速な治療、接触者の追跡が封じ込めの鍵となる。しかし、今回のコンゴでは感染が医療機関の把握を上回る速度で進み、多くの患者が治療施設外で死亡している。
