◎最初の爆発は21日の午後2時頃に発生し、その後、何度か爆発が続いたと伝えられている。
2022年2月21日/ブルキナファソ、南西部の金採掘現場(Getty Images/AFP通信)

2月22日、ブルキナファソ政府によると、南西部の町ガワの金採掘現場でダイナマイトが爆発し、少なくとも59人が死亡、100人以上が重軽傷を負った。

AFP通信よると、ダイナマイトは採掘現場のすぐ近くの市場で保管されていたという。

最初の爆発は21日の午後2時頃に発生し、その後、何度か爆発が続いたと伝えられている。

地方政府の報道官はロイター通信のインタビューの中で、「死体がそこら中に散らばっていた」と語った。「爆発は近くの木々を根こそぎ倒し、周辺の家屋を一掃しました...」

負傷者は近くの病院に搬送されたと伝えられている。

AFP通信によると、犠牲者の中には採掘現場で働いていた女性や子供が含まれていたという。

地元メディアは、「警察は爆発現場の近くにいた1人を逮捕した」と報じている。現場は閉鎖された。

ガワの金採掘を取り仕切っているという男性はロイター通信に、「すべて破壊されてしまった」と語った。

ブルキナファソはアフリカで最も急成長している金生産国のひとつで、金は綿花を抜いて同国で最も価値のある輸出品になった。政府のデータによると、この産業は約150万人を雇用し、2019年の市場規模は20億ドル(2,300億円)を超えたという。

ガワのような金採掘施設は全国に800カ所ほどあり、南アフリカのシンクタンクによると、採掘された金の多くは隣国のトーゴ、ベニン、ニジェール、ガーナなどに密輸されている可能性が高いとのこと。

また一部の小規模施設はアルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるジハード組織が運営し、戦闘員の募集や避難所としても利用されていると伝えられている。

ブリキナファソの鉱山・採石担当省によると、同国の2019年の金生産量は45トン、2020年は54トン。総生産量の約4分の1は無許可の鉱山から採掘されただった。

アフリカ大陸の無許可鉱山では事故が多発している。

隣国ガーナでは先月、金鉱にダイナマイトを運ぶトラックとバイクが衝突し、少なくとも13人が死亡する爆発事故が発生した。

2017年4月/ブルキナファソ、南西部の金採掘現場(ロイター通信)
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