◎死者は報告されていないが、海軍は3人が重体と明らかにした。
2022年12月18日/タイ、南部プラチュワップキーリーカン県の沖合、タイ海軍のフリゲート艦(Royal Thai Navy)

タイ海軍は19日、南部プラチュワップキーリーカン県沖で100人以上を乗せた海軍の艦艇が沈没し、救助作業が続いていると報告した。

海軍によると、沈没したのは巡視艇「HTMAS スコータイ号」。現場はプラチュワップキーリーカン県の沖合32kmの地点。パトロール中に荒天に見舞われ、救助を要請したという。

地元メディアは、「19日未明の時点で船員28人が船内に閉じ込められている可能性がある」と報じた。

死者は報告されていないが、海軍は3人が重体と明らかにした。

海軍によると、スコータイ号は嵐で航行不能となり、船内に水が流れ込み、電源室も浸水したという。

船員たちは何とか船を制御しようとしたが、18日の現地時間23時30分頃に横倒しとなり、沈没した。

タイ海軍はツイッターアカウントと公式ウェブサイトに救助活動の写真を投稿している。救助隊は横倒しになったスコータイ号から同僚を救助するために奮闘した。

海軍によると、艦艇3隻とヘリが現場に向かったものの、沈没前に現場にたどり着けたのはフリゲート艦1隻のみだったという。

フリゲート艦は船員106人中78人を救助した。

残り28人のうち3人が重体。海軍によると、25人の救助活動は続いているという。

地元メディアは関係者の話を引用し、「残りの乗組員は沈没した艦艇の中にいる」と報じた。

政府報道官はフェイスブックに声明を投稿。「救助活動は乗組員全員を見つけるまで続く」と述べた。

地元メディアは現場海域近くの埠頭に搬送される乗組員たちの姿を伝えている。

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