◎プラユット氏は総選挙の投票日を5月7日と発表したが、詳細は国会と詰める必要があると強調した。
2023年2月9日/タイ、首都バンコクの政府庁舎前、プラユット首相(Sakchai Lalit/AP通信)

タイのプラユット(Prayuth Chan-ocha)首相は21日、来月初めに国会を解散し、5月に総選挙を実施すると表明した。

政府の任期は来月3月23日まで。プラユット氏は閣議後の記者会見で、「任期満了を待たずに解散する」と示唆した。

またプラユット氏は総選挙の投票日を5月7日と発表したが、詳細は国会と詰める必要があると強調した。

プラユット氏は2014年の軍事クーデターを政権を掌握。2019年の民政移管に向けた総選挙では与党「国民国家の力党」の顔として選挙に臨み、連立政権を樹立した。

しかし、国民国家の力党は次期首相候補にウォンスワン(Prawit Wongsuwan)副首相を指名。プラユット氏は自身の支持者が結党した新党「タイ団結国家建設党」に加わり、再選を目指す予定だ。

最新の世論調査によると、野党「タイ貢献党」が支持率を伸ばしているものの、単独過半数は難しく、次期首相も連立交渉に臨むことになりそうだ。

タイの憲法は「首相は選挙で選ばれた議員である必要はない」と規定している。上下両院で支持を得た議員もしくは個人(軍人含む)が首相に選出される。

憲法裁判所は昨年、2017年憲法に基づき、プラユット氏の在任を許可した。

政府報道官によると、総選挙が5月上旬に行われた場合、選挙管理委員会は7月上旬にその結果を批准する予定だという。

その後、新国会が召集され、7月中旬までに議長選出。月末頃に新首相が選出される見込みである。

総選挙は国会解散後、45〜60日以内に実施される。

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