◎今回の気球事件が1月13日の総統選に影響を与えるかどうかは不明だ。
台湾陸軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

台湾国防部は6日、中国が台湾上空にスパイ気球を飛ばし、国民の士気に影響を与えようとしていると非難した。

当局は3日、中国が台湾上空に4機のスパイ気球を飛ばし、うち3機が空軍基地の近くを通過したと発表していた。

当局によると、スパイ気球は国際便の運航に深刻な影響を与えているという。政府は旅客機の安全を確保するため、中国共産党に対し、スパイ気球の運用を直ちに停止するよう要請した。

気球の目的は不明。中国中央テレビ(CCTV)は台湾の発表について、「与党・民進党や米国のメディアが無害な気象観測気球をスパイ気球と誇張している」と報じている。

今回の気球事件が1月13日の総統選に影響を与えるかどうかは不明だ。

国防部は過去1ヶ月の間に、中国のスパイ気球が台湾近海や上空を飛行したという事例をいくつか報告している。

それによると、5日にも台湾海峡上空で2機の気球が確認され、1機は台湾北西沖33海里、もう1機は台湾北西沖51海里を通過したという。

中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は新年の挨拶で「中国統一を成し遂げる」と改めて表明した。

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