◎旧宗主国のイギリスはスリランカ政府に祝電を送っている。
2024年2月3日/スリランカ、首都コロンボ、ウィクラマシンハ大統領(右)とタイのタビシン首相(AP通信)

スリランカの首都コロンボで4日、独立記念日(1948年2月4日)の式典が開かれ、ウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)大統領や周辺国の政府高官らが出席した。

旧宗主国のイギリスはスリランカ政府に祝電を送っている。

式典では控えめな軍事パレードが行われ、タイのタビシン(Srettha Thavisin)首相も出席した。

スリランカは2022年4月、830億ドル以上の負債を抱えて債務不履行を宣言。この経済的混乱は政治危機に発展し、当時のラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領を辞任に追い込んだ。

タビシン氏は3日に現地入りし、ウィクラマシンハ氏と会談。両国の貿易と投資を促進する自由貿易協定に署名した。

ウィクラマシンハ氏は3日の記者会見で、「スリランカは経済の安定化において大きな進歩を遂げた」と述べ、タイ政府の決定を歓迎した。

スリランカの経済はウィクラマシンハ政権下で改善。食料、燃料、医薬品不足はほぼ解消した。

しかし、一部の有権者は国際通貨基金(IMF)の融資条件を満たすための政府の努力(電気料金の値上げや増税)を批判。ウィクラマシンハ氏に辞任を求めている。

スリランカの負債総額は830億ドル超。そのうち415億ドルが対外債務である。

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