スリランカ元大統領の妻逮捕、慈善団体への寄付金流用疑惑
問題となっているのは、シランティ氏が運営する慈善団体が国営銀行から受け取った1000万スリランカルピー(約470万円)の寄付金だ。
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スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)元大統領の妻であるシランティ・ラジャパクサ(Shiranthi Rajapaksa)氏が7日、慈善団体が受け取った寄付金を不正に使用した疑いで逮捕された。警察の取り調べを受けた後、コロンボの裁判所に出廷し、判事は捜査を継続するため1週間の勾留を命じた。
問題となっているのは、シランティ氏が運営する慈善団体が国営銀行から受け取った1000万スリランカルピー(約470万円)の寄付金だ。資金は小児がん患者向けの政府系病院にPETスキャナーを購入・提供する目的で集められたが、捜査当局は資金が本来の目的に使われず、不正に流用された疑いがあるとみている。
当時、寄付金を提供した国営銀行の元幹部も、適切な手続きを経ずに慈善団体へ資金を移した疑いで逮捕された。この元幹部は保釈を認められている。捜査当局によると、PETスキャナーは中国政府から寄贈されていたにもかかわらず、慈善団体が寄付金を集め続けたことも調査対象となっている。
シランティ氏は不正を否定しており、弁護士は寄付金を横領していないとして、疑惑について争う方針を示している。ラジャパクサ一族はこれまでも汚職疑惑を否定し、同一族を対象とした捜査や訴追には政治的な動機があるとの主張を続けている。
ラジャパクサ一族は長年、スリランカ政界で大きな影響力を持ってきた。マヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapaksa)氏は2005年から2015年まで大統領を務め、兄のゴタバヤ・ラジャパクサ氏も2019年に大統領に就任した。しかし、ゴタバヤ氏の政権下で経済危機が発生し、2022年の大規模な抗議デモによって退陣に追い込まれた。
現職のディサナヤケ(Anura Kumara Dissanayake)大統領は2024年の選挙で反汚職を掲げて当選し、ラジャパクサ一族を含む過去の政権に関する汚職疑惑を追及する姿勢を示している。
今回の逮捕はその捜査が元大統領の家族にも及んでいることを示す動きとなっている。捜査当局は先月、ゴタバヤ氏の息子で、野党議員のナマル・ラジャパクサ(Namal Rajapaksa)氏を逮捕した。
