◎ソウルの大統領府近くに集まったデモ隊は大統領夫人が今月初めの私的な昼食会で犬肉禁止を支持したことに抗議した。
2023年4月25日/韓国、首都ソウルの大統領府近く、大統領夫人の発言に抗議する養犬農家(Lee Jin-man/AP通信)

韓国の首都ソウルで25日、数十人の養犬農家が錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領の妻に抗議し、犬肉販売業者の生活を保障するよう求めた。

デモ隊は大統領夫人が犬肉禁止を支持したと報じられたことに憤慨し、発言を撤回するよう求めている。

韓国では犬肉を食べる習慣が何世紀にもわたって伝えられてきた。しかし、動物愛護を訴える活動家やNGOはこれを非難し、若い世代も犬肉を好まなくなったため、犬肉を非合法化するよう求める声が高まっている。

2021年末には犬肉食の廃止に関する社会的合意を得るための政府・民間委員会が発足したが、非合法化に向けた取り組みは進んでいないようだ。

養犬農家は政府により具体的な補償を示し、さらに、犬肉を食べる高齢者が死ぬまでの15~20年間、事業継続を認めるよう求めている。

大統領府近くに集まったデモ隊は大統領夫人が今月初めの私的な昼食会で犬肉禁止を支持したことに抗議した。

一部の地元メディアによると、大統領夫人は昼食会に参加した関係者に対し、「2027年の任期終了までに実現できるよう努力する」と述べたという。

大統領府の報道官は声明で、「昼食会は非公開で行われた私的なものであり、会話の内容を公にすることはできない」と述べている。

動物愛護団体などによると、この昼食会は活動家を元気づけるために開いたもので、大統領夫人は政府の見解ではなく、個人的な希望を述べただけだという。

大統領夫人は昼食会の中で、「犬を虐待するテレビ番組を見て胸が痛くなった」と述べたそうだ。

ユン氏と妻は愛犬・愛猫家として知られている。自宅では大統領に就任する以前から多くの犬と猫を飼っていた。

デモ隊は拳を振り上げ、大統領夫人の発言撤回と支援策を速やかに策定するよう求めた。「私たちの生活を保障せよ。賠償!賠償!賠償!」

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