◎スリランカの亡命希望者とみられる。
スリランカ沖、大きく傾いた船(Getty Images)

スリランカ海軍は7日、シンガポールの沿岸警備隊が沈没寸前の船から亡命希望者とみられる人々を救助したと発表した。

海軍の報道官によると、この船に乗っていたスリランカ人から7日に救助要請が入り、シンガポール、ベトナム、フィリピン当局に捜索を要請したという。

報道官はフェイスブックに、「船にはスリランカの移民約300人が乗船していたとみられる」と投稿している。

その後、シンガポールの沿岸警備隊からスリランカ海軍に連絡が入ったという。

同警備隊は船に乗っていた人々を救助し、ベトナムに向かっているとのこと。船はベトナムの領海内で救助されたとみられる。

スリランカ海軍の報道官は声明で、「シンガポール当局は乗船者の1人がスリランカ人であることを確認し、残りの身元はベトナムの港で確認するとしている」と報告した。

地元メディアによると、スリランカでは内戦(1983~2009年)時代に多くの亡命希望者が船でインドなどに渡ったものの、内戦が終わると出国者は激減したという。

しかし、スリランカは現在、独立以来最悪と呼ばれる経済危機に見舞われており、亡命希望者の数が増加傾向にあるようだ。

人々はインド、マレーシア、日本などへの亡命を希望している。

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