◎陸軍の特殊部隊はアフガンに拠点を置くとされるTTP(パキスタンのタリバン運動)とつながりのある武装勢力の隠れ家を25日に急襲した。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の商店街(Getty Images)

パキスタン軍が北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境近くにある武装勢力の拠点を急襲し、テロリスト3人を殺害した。地元当局が26日、明らかにした。

それによると、陸軍の特殊部隊はアフガンに拠点を置くとされるTTP(パキスタンのタリバン運動)とつながりのある武装勢力の隠れ家を25日に急襲。銃撃戦に発展したという。

地元テレビ局は陸軍関係者の話しとして、「この銃撃戦で司令官を含むテロリスト3人が死亡し、隠れ家は解体された」と伝えている。

報道によると、この武装勢力は過去に陸軍のパトロール部隊を攻撃したことがあるという。それ以上の詳細は明らかにされていない。

アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃や銃撃事件が多発している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

パキスタン政府はカイバル・パクトゥンクワ州で活動する武装勢力の大半を排除したと主張しているが、自爆テロや銃撃事件は一向に収まる気配を見せない。

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