◎爆弾ベストを着用したテロリストはアフガニスタン国境付近の村で治安部隊の車両を狙った。
2019年6月1日/パキスタンとアフガニスタンの国境付近、パキスタン軍の兵士(Farooq Naeem/AFP通信/Getty Images)

パキスタン政府は15日、北西部のアフガニスタン国境付近で治安部隊の車両を狙った自爆テロが発生し、兵士3人と近くにいた子供3人が死亡したと発表した。

また北西部ペシャワールの市内では少数派のシーク教徒2人が武装集団に射殺された。

パキスタン軍の声明によると、爆弾ベストを着用したテロリストはアフガニスタン国境付近の村で治安部隊の車両を狙ったという。

自爆攻撃により車内の兵士2人が即死、もう1人と道路沿いで遊んでいた子供3人が重傷を負った。声明によると、4人はヘリコプターで病院に搬送されたが、全員死亡した。

地元メディアによると、犯行声明は出ていないという。

ペシャワール市内で発生した銃撃事件はオートバイに乗った武装集団の犯行と伝えられている。AP通信は対応にあたった警察関係者のコメントを引用し、「オートバイに乗った戦闘員が郊外の市場を襲撃し、シーク教徒2人を射殺した」と報じている。

犯人は現場から逃走し、犯行声明は出ていないとされる。AP通信によると、射殺された2人はシーク教徒という理由で狙われた可能性が高いという。

シーク教徒はパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の少数派で、過去に反乱軍の標的になったことがある。またこの地域は武装集団の拠点のひとつになっている。

ペシャワールでテロ攻撃は珍しくない。2014年には反政府勢力が市内の軍学校を襲撃し、生徒や関係者150人以上を殺害している。

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