◎伝説のクリケット選手から政治家に転身したカーン氏は中露寄りの政策で人気を集めたものの、昨年弾劾された。
2022年10月28日/パキスタン、北部ラホール、支持者に手を振るカーン前首相(K.M. Chaudary/AP通信)

パキスタンの選挙管理委員会は30日、来年2月の議会選で復権を目指すカーン(Imran Khan、服役中)元首相の立候補を却下した。

汚職罪で3年の刑期に服しているカーン氏は支持者の後押しを受け、立候補届けを提出していた。

地元メディアによると、カーン氏の弁護団は高等選挙裁判所に訴えを起こすと宣言したという。

東部パンジャブ州のテレビ局は関係者の話しとして、「選管は憲法に基づき、有罪判決を受け資格を失ったカーン氏の立候補を認めなかった」と伝えている。

また選管は同じく有罪判決を受けたカーン政権の元閣僚らの立候補も却下した。

パキスタン正義運動(PTI)はカーン氏の復権を目指している。

伝説のクリケット選手から政治家に転身したカーン氏は中露寄りの政策で人気を集めたものの、昨年弾劾された。それ以来、当局はカーン氏への追及を強めている。

カーン氏はテロの扇動や法廷侮辱罪など、150件を超える罪で告発もしくは起訴されており、現在、東部パンジャブ州の刑務所に収監されている。

カーン氏の弁護団は選管を「政府の犬」と呼んでいる。

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