◎女性は3週間前にパキスタンに入国し、今週レイプ被害に遭った。
2022年7月19日/パキスタン、東部パンジャブの警察署前、米国人女性をレイプした容疑者2人(中央)と当局者(Saleem Raza/AP通信)

パキスタンの警察当局は20日、東部パンジャブ州の観光地で21歳の米国人女性を集団レイプした容疑者少なくとも2人を逮捕したと発表した。

当局によると、この女性は3週間前にパキスタンに入国し、今週レイプ被害に遭ったという。

警察は声明の中で、「今回逮捕した2人は女性をパンジャブ州のホテルに連れ込み、犯行に及んだ」と述べている。このうち1人は女性をホテルに案内するホスト役だった。

当局によると、女性は以前、加害者とされる男の自宅に5日間滞在していたという。女性がホテルに誘い込まれた経緯は明らかにされておらず、警察は捜査を進めている。

首都イスラマバードの米国大使館はAP通信などの取材に対し、「被害者を支援する用意がある」と語った。

同大使館は「事件を把握しているものの、プライバシーの観点から申し立ての詳細は明らかにできない」としている。

地元メディアが行った世論調査によると、パキスタン人女性の5人に1人がレイプ被害を警察に届け出ることができずにいるという。

イスラム国家のパキスタンでは女性に対する性的虐待が横行しているものの、外国人が事件に巻き込まれることは少ない。

専門家によると、パキスタンの性犯罪に関する法律には不備があり、警察の捜査も不十分で多くの強姦犯が野放しにされ、しばしば裁きを免れている。

このため、多くの女性が汚名を避けるためにレイプ被害を届け出ない。また警察もレイプ被害を受理したがらないという。

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