◎バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いている。
パキスタン、バルチスタン州クエッタ(EPA通信)

パキスタン南西部バルチスタン州の州都クエッタで爆弾を積んだバイクが爆発し、少なくとも2人が死亡、5人が負傷した。警察当局が7日、明らかにした。

それによると、事件はクエッタと南部シンド州カラチを結ぶ幹線道路沿いで発生。犯行声明を出した組織は確認されていない。

警察が現場を封鎖し、テロ事件として捜査している。

地元テレビ局は治安筋の話しとして、「遠隔操作できる即席爆発装置(IED)が使われたとみられる」と伝えている。

報道によると、負傷した5人のうち2人は警察官。容体は明らかになっていない。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いている。

同州に拠点を置く分離主義勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。

クエッタでは3月30日にも爆弾テロがあり、1人が死亡、陸軍兵士3人を含む14人が負傷している。

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