◎カーン氏は先月、連立を組む政党の支持を失い、不信任決議で失脚した。
2022年4月21日/パキスタン、東部ラホールで開催された野党集会、カーン前首相(K.M. Chaudary/AP通信)

パキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)前首相は22日、最大野党「パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派」に反対する平和的なデモを5月25日に行うと支持者に呼びかけた。

カーン氏は先月、連立を組む政党の支持を失い、不信任決議で失脚した。

失脚後、カーン氏はいくつかの都市で集会を開き、首都イスラマバードで18日に行われた集会には数千人が参加したと伝えられている。

カーン氏は不信任決議を米国の陰謀と主張しており、一連の集会を「パキスタンの主権を守る取り組み」と説明している。

カーン氏は声明の中で、当局にデモ行進を許可するよう呼びかけた。また、シャリフ(Shehbaz Sharif)首相に議会を解散するよう求め、デモ隊は総選挙が確約されるまでイスラマバードの中心部に居座ると警告した。

政府の報道官は22日、カーン氏の支持者にトラブルを起こさないよう警告し、「カーン氏は若者を煽り、混乱を引き起こそうとしている」と非難した。

カーン氏はロシアと中国寄りの外交政策を展開し、ウクライナ侵攻が始まった2月24日にロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領と会談した。

カーン氏は米国が西側寄りの政策を追求しなかった自分を追放するために野党と結託したと主張している。米国務省はパキスタンの内政に関与したというカーン氏の主張を強く否定している。

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