◎パキスタンは現在、過去最悪の経済危機に直面している。
国際通貨基金(IMF)のエンブレムとパキスタンの国旗(Getty-Images)

国際通貨基金(IMF)の理事会がパキスタンに対する70億ドル(約1兆円)の新規融資を承認した。パキスタン政府が25日、明らかにした。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は声明で、IMFのゲオルギエワ(Kristalina Georgieva)専務理事とその関係者、交渉を主導した財務省職員らに謝意を示した。

またシャリフ氏は「中国や他の友好国がパキスタンとIMFとの交渉を促進してくれた」と強調した。

IMFは37カ月かけて70億ドルを融資することになる。

パキスタンは近いうちに第1弾の融資を受ける予定だが、正確な日付は明らかになっていない。

パキスタン政府とIMFは今年7月、この融資について、スタッフレベルで合意。同政府は今月初め、融資に必要な条件を全てクリアしたと明らかにしていた。

パキスタンは何十年もの間、経済的ニーズを満たすためにIMFの融資に頼ってきた。

パキスタンは現在、過去最悪の経済危機に直面している。

IMFはパキスタンに対し、歳出を抑え、税金を見直し、エネルギー補助金を廃止するよう求めていた。

シャリフ氏はこの歳出削減計画により、今後数年間のうちに外国の借款への依存を減らすことができると期待を表明している。

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