◎規制当局は週末にXをブロック。ユーザーは6日間ログインできないことに絶望し、インスタやフェイスブックに怒りのコメントを投稿している。
パキスタン、カーン元首相を応援するパキスタン正義運動(PTI)の支持者たち(Getty Images)

パキスタンのメディア規制当局がX(旧ツイッター)をブロックしている。

米国務省は22日、パキスタン当局の対応に懸念を表明し、表現の自由を保障するよう要請した。

パキスタン暫定政府はコメントを出していない。

規制当局は週末にXをブロック。ユーザーは6日間ログインできないことに絶望し、インスタやフェイスブックに怒りのコメントを投稿している。

地元の人権活動家たちはまもなく連立政権を発足させるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派と軍がブロックに関与していると主張。シャリフ派はコメントを出していない。

規制当局は複数の罪で実刑判決を受け服役中のカーンImran Khan元首相の政党が8日の総選挙で不正が確認されたと主張し、有権者に抗議デモを呼びかけた後、Xをブロックした。

カーン氏のパキスタン正義運動(PTI)を支持する議員たちはシャリフ派を上回る議席を獲得したものの、政権樹立には至らなかった。

地元メディアによると、Xには総選挙後、シャリフ派の偽情報、脅迫、殺人予告、イスラム過激派による処刑動画などが多数投稿されたという。

PTIを支持する議員たちもシャリフ派と軍が票を操作したとXに投稿。街頭デモを呼びかけていた。

選挙管理委員会はPTIの主張を否定している。

PTIの報道官は22日、「規制当局はシャリフ派と軍の要請を受け、Xを恣意的にブロックした」と主張した。

PTIは選管が票を操作してPTIの候補数十人を落選させたと主張。支持者に抗議デモを呼びかけているが、この主張を裏付ける証拠を提示していない。

選管はこの主張を「とんでもない言いがかり」と非難している。

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