◎現場は北西部カイバル・パクトゥンクワ州郊外の道路。民間の被害は確認されていない。
イスラム過激派組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の戦闘員(Getty-Images)

パキスタンの警察当局は20日、アフガニスタン国境近くの地区で道路脇に置かれていた爆弾が爆発し、警察官2人が死亡したと発表した。

現場は北西部カイバル・パクトゥンクワ州郊外の道路。民間の被害は確認されていない。

州警察の報道官は声明で、「テロリストは遠隔操作で爆弾を起爆した」と語った。「爆弾は警察官が近くを通りかかった時に爆発しました...」

警察によると、犯行声明は出ていないという。

カイバル・パクトゥンクワ州は2010年の軍事作戦でこの地域の過激派が掃討されたと宣言されるまで、イスラム過激派組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の聖域として機能していた。

しかし、政府の宣言後も同州ではテロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTPが関与しているとみられる。

パキスタン政府とTTP指導部はアフガンの首都カブールで紛争解決に向けた協議を続けている。TTPは6月、停戦を無期限延長することに合意した。

カブール交渉はTTPと同盟関係にあるアフガンのタリバンが主催している。

アフガンのタリバンの政権奪取はTTPを勢いづかせ、専門家によると、TTPの指導者や戦闘員の多くがアフガン国境近くの集落に潜伏しているという。

パキスタン政府はTTPと15年近く戦っているが、紛争解決の目途は立っていない。

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