◎北は巨大なハッカー集団を運営しており、西側の制裁を無視して核・ミサイル開発の資金を調達するために、しばしば暗号通貨を盗んでいる。
北朝鮮、火星17の発射成功に歓喜する金正恩 党総書記(Korean Central News Agency/Korea News Service/AP通信)

韓国大統領府は14日、北朝鮮のハッカーと推定される個人が昨年11月の尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)大統領の欧州訪問に先立ち、スタッフ1人の個人電子メールアカウントに侵入したと発表した。

それによると、ハッキングされたのは大統領府のスタッフ1人の個人アカウントのみ。そのスタッフはセキュリティ・プロトコルを無視して公務を処理するために個人アカウントを使っていたという。

大統領府はこのハッキングで情報が盗まれたかどうかを明らかにしていないが、「政府のセキュリティやシステムは影響を受けていない」と強調した。

大統領府の報道官は記者団に対し、「ユン大統領の訪英前にハッキングを察知し、必要な措置を取った」と述べた。

また報道官は北朝鮮のハッカー集団による絶え間ない攻撃の試みが続いていると指摘。「当局はそれを監視、防御しており、大統領府のシステムがハックされたわけではない」と強調した。

ユン氏は11月に3日間の日程でイギリスを訪問し、チャールズ国王(King Charles III)やスナク(Rishi Sunak)首相と会談した。

北は巨大なハッカー集団を運営しており、西側の制裁を無視して核・ミサイル開発の資金を調達するために、しばしば暗号通貨を盗んでいる。

また北のハッカーは西側の政府機関、企業、シンクタンクから情報を盗んだと告発されている。

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