◎女は守衛に銃を突きつけ、ムルデカ宮殿(大統領府)に押し入ろうとした。
2022年10月25日/インドネシア、首都ジャカルタのムルデカ宮殿入り口(Dita Alangkara/AP通信)

インドネシアの警察当局は25日、首都ジャカルタのムルデカ宮殿(大統領府)前で拳銃を振り回した女を逮捕したと発表した。

地元メディアによると、女は守衛に銃を突きつけ、宮殿に押し入ろうとしたという。

大統領警護隊のチーフは記者団に対し、「守衛の1人が入り口ゲート近くに立っていた女に気づき声をかけたところ、突然拳銃を向けられた」と説明した。

チーフによると、守衛は女から拳銃を奪い取ったという。女は逃走を図ろうとしたが、警備員2人に取り囲まれ、まもなく逮捕された。

拳銃は使用されず、負傷者も出なかった。

地元メディアはムルデカ宮殿の入り口ゲート近くで黒いローブと青いベールを着用した女が警備員に拘束される映像を公開している。

ジャカルタ警察によると、女は拳銃、イスラム教の聖典コーラン、黒いバッグと財布を所持していたという。身元は明らかにされていない。

警察は動機とイスラム過激派との関係を調べているようだ。

インドネシア警察は2002年にバリ島で発生した爆弾テロ以来、過激派を厳しく取り締まってきた。このテロでは202人が死亡、その多くが外国人観光客だった。

2016年にムルデカ宮殿近くで自爆テロを企てた女は禁固7年半の有罪判決を受けている。

2021年3月にはベールをかぶった女がジャカルタ警察の本部に侵入し、警察官に発砲する事件が発生している。女は射殺された。

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