◎カーン氏は在任後期に軍部への異議を唱え始め、2022年4月の不信任投票で弾劾。現在、150以上の訴訟を抱えている。
パキスタン、首都イスラマバード、カーン元首相(Anjum Naveed/AP通信)

パキスタンのカーンImran Khan、服役中元首相が物議を醸している3つの刑事裁判における実刑判決を不服として控訴した。カーン氏の弁護団が16日、明らかにした。

カーン氏は1月下旬~2月上旬にかけて汚職、情報漏洩、婚姻法違反により、合計31年の禁固刑を言い渡された。

カーン氏の弁護団によると、3つの裁判の控訴状はすべて16日に提出したという。

カーン氏の支持者たちは一連の裁判について、2月8日に行われた総選挙への出馬を妨害する政治的動機によるものと主張。「パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派」のシャリフ(Shehbaz Sharif)前首相らに政界引退を要求している。

カーン氏が崖っぷちに立たされているにもかからず、その政党「パキスタン正義運動(PTI)」を支持する候補が相次いで当選。今回の選挙で争われた下院265議席中93議席を獲得した。

しかし、シャリフ派は2007年に暗殺されたブット(Benazir Bhutto)元首相の息子が率いるパキスタン人民党(PPP)との連立交渉をまとめ、新政権を樹立すると発表した。

カーン氏は1月30日、首相在任中に得た情報を公の場で暴露した罪で禁固10年、その数日後に汚職で14年、婚姻法違反で7年の判決を受けた。

カーン氏は在任後期に軍部への異議を唱え始め、2022年4月の不信任投票で弾劾。現在、150以上の訴訟を抱えている。

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