◎共産党はビデオゲームを「アヘン」と呼び、オンラインゲームを厳しく取り締まっている。
スマートフォンでゲームをする少年(Getty Images)

中国の調査機関によると、若者のビデオゲーム依存は解消しつつあるという。

北京に拠点を置く調査機関CNGは22日に公開したレポートの中で、「中国の若者はビデオゲームから離れつつある」と述べている。

共産党はビデオゲームを「アヘン」と呼び、オンラインゲームを厳しく取り締まっている。

当局は昨年8月、国内の未成年者(18歳未満)に対し、金曜日、週末、祝日以外にオンラインゲームで遊ぶことを禁じ、1日あたりのプレイ時間を最大1時間に制限した。パソコン、ゲーム機、スマホが対象。

当局は新しいゲームソフトの認可も制限している。

中国経済を支えているテンセントなどのIT大手はオンラインゲームで大きな収益を上げていた。

CNGの報告書によると、若いゲーマーの75%が週に3時間しかゲームをプレイしていないという。

その一方で、テンセントなどのゲーム会社は「目覚ましい成果」を上げているそうだ。

アジアのゲーム市場に詳しい専門家はこの報告について、「中国の市場が縮小していることは事実」と指摘している。

オンラインゲームの制限はゲーム業界に打撃を与え、株価を押し下げた。

しかし、一部の専門家は中国の7億人を超えるゲーマーの熱意は死んでおらず、未来は明るく見えると指摘している。

ゲーム会社は当局の指示に基づき、インターネットを介するゲームを厳しく監視している。しかし、自宅のテレビやオフラインのパソコンで行う家庭用ゲームは監視できない。

報道によると、当局はゲームソフトの認可再開に向けた準備を進め、地方レベルで規則を整備しつつあり、ゲームに対する前向きな動きを見せているという。

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